Apr 20, 2010

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       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 80.31/34  1.4645/50  117.62/65

正午現在   80.27/29  1.4639/43  117.50/54

午前9時現在 80.22/25  1.4652/54  117.54/58

NY17時現在 80.25/30  1.4634/40 117.48/50

 [東京 6日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の80円前半で推移している。予想を大幅に下振れた5月の米雇用統計を受けて海外市場で1カ月ぶり安値をつけたが、アジア時間に入ると80円前半で底堅い推移になった。ドル売りの流れは続いているが、米量的緩和第3弾(QE3)観測の盛り上がりはみられなかった。 

 5月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数の増加が事前予想(15万人増)に対して5万4000人増にとどまり、失業率は9.1%と事前予想(8.9%)を上回った。米雇用の弱さを受けてドル売りが強まり、ドル/円は80.05円と1カ月ぶり安値をつけた。それまで80円半ばが堅かったことで、下値の堅さを前提に取引していたインターバンク勢が雇用統計を受けて一気にポジションを切らされたという。

 ポジション調整が一巡したあとは80円前半でもみあいとなり、アジア時間も80.17─80.40円の狭いレンジで底堅くもみあった。「79円台は、インターバンク勢のストップロスもあるようだが、個人は80円付近から買いスタンス。ドル/円が急落するイメージはない」(セントラル短資FX執行役員、武田明久氏)という。値頃感による輸入企業の買いのほか、機関投資家の買いが入ったとの声も出ている。

 介入懸念が強まるとされる80円が目前だが「円高のピッチが速いわけではなく、差し迫った介入警戒感は出ていない」(大手銀行)という。

 バークレイズ銀行チーフFXストラテジスト、山本雅文氏は、ドル/円の1カ月後予想は80円としたうえで「レンジを取れば79─83円。80円を割らないわけではないが、下に走ることはないだろう。当局の介入については、為替より日経平均が9000円を割るかどうかで決まる。9000円前半の今の水準なら、介入はないだろう」とみている。

 ユーロ/ドルは米雇用統計を受けたドル売りに、ギリシャ支援問題の進展を受けたユーロ買いが加わってアジア時間朝方に1.4659ドルまで上昇して1カ月ぶり高値をつけた。欧州連合(EU)と欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)は3日、共同声明を発表し、ギリシャに対する次回融資について、7月初旬にも実施されるとの見通しを明らかにした。ただ、買い一巡後は1.46ドル台での高値もみあいに転じた。 

 <米雇用統計でもQE3観測盛り上がらず> 

 5月米雇用統計の非農業部門雇用者数の伸びは予想を大幅に下回ったが、米量的緩和第3弾(QE3)観測の盛り上がりは見られない。

 「足元の米景気減速を見れば、QE2の効果にも疑問が出てくる。QE2の終了後、同じ政策を打ち出すとも考えにくく、6月21─22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)は様子見になるのではないか」(大手銀行)、「米当局の次の対応は、量的緩和でなく、出口戦略への着手先延ばしという時間軸の長期化になる」(SMBC日興証券シニア債券為替ストラテジスト、野地慎氏)という。

 時間軸長期化であっても、トレンドはドル売りが見込まれている。「米景気の2番底ならドル買い戻し。しかし、そこまで悪くはなく、世界景気もある程度の成長も確保されているなかでは、ユーロやエマージングを買うことになり、結果的にドル・キャリーだ」(野地氏)との声が出ている。

 ただ、米国のほか金融引き締めが始まっている新興国でも景気は減速傾向。このため「積極的なリスクオンにはならないだろう。余ったドルの受け皿としてリスク資産を買うとしても、ユーロ/ドルで1.50ドルを目指すような勢いはない」(大手銀行)との声も聞かれる。

 また、QE3観測も消えたわけではない。バークレイズ銀行は実施しないという従来の立場を継続しているが「市場の観測としては、QE3観測がくすぶり続けている。米金利は米雇用統計後に下げ渋ったが、ギリシャ支援問題の進展による面が大きく、米景気に対する市場の懸念が消えたわけではない」(同銀行チーフFXストラテジスト、山本雅文氏)という。 

 <米長期金利予想を下方修正する動き>

 5月の米雇用統計を受けた米長期金利の見通しについて、SMBC日興証券シニア債券為替ストラテジスト、野地慎氏は「米10年債利回りの中心レンジは3%プラスマイナス0.25%。これまでのレンジより0.25%程度切り下がったが、2.4%を割り込んだ昨年10月ほど下がることはない」とみている。10月の金利低下は米量的緩和第2段(QE2)への期待などが背景にあったが、今回はQE3は実施されないとみているためだ。

 また、米足元景気の減速にしても、生産の落ち込みについては東日本大震災復旧によるサプライチェーン回復後を、ガソリン高騰による米消費減退についてはこのところの商品価格の調整の影響を、それぞれ確認する必要があるとの声は多い。

 バークレイズ銀行も、5月米雇用統計を受けて、米金利見通しを下方修正した。10年金利の6月末予想を3.5%から2.9%に、12月末予想を3.75%から3.25%に、それぞれ変更している。

 野地氏は、米金利の急低下はないという基本認識のうえで、懸念要因として、1)米10年債利回りが、トレンドをみるうえで意味の大きい200日移動平均を割り込んでいること、2)ボラティリティが上がっていること──の2点を挙げている。 

 (ロイターニュース 松平陽子)

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